夏の終わりの風物詩。毎年日本を襲う「台風」。
ニュースでも日常会話でもよく耳にする言葉ですが、その語源について考えたことはありますか?
実はこの「台風」、中国語と英語がまさかの融合を果たしてできた、ちょっと面白い「合体語」だったんです。
今回はそんな「台風」の意外なルーツを、言葉の旅として追いかけてみましょう!
台風の語源はどこから来た?
「台風」という言葉には、いくつかの言語が関わっています。以下の3つが主なルーツです:
1. 中国語の「颱風(たいふん)」
古代中国では、強い暴風を「颱風(たいふん)」と呼んでいました。
「颱」は「回転する風」「渦巻き」を意味し、「風」と組み合わせて“暴風”を表していたんですね。
2. 英語の「typhoon」
英語にも同じ発音の「typhoon(タイフーン)」があります。
これは16世紀ごろ、東アジアからヨーロッパへと語が伝わる過程で、中国語の「tai fung」やアラビア語の「ṭūfān(トゥーファーン)」などの影響を受けてできた言葉とされています。
3. 日本語での取り入れと変化
日本では江戸時代までは「野分(のわき)」や「大風(おおかぜ)」と呼ばれていましたが、明治以降、中国語の「颱風」+英語の「typhoon」の音が合わさった形で「台風」という表記が定着しました。
「台風」は当て字だった!?
「颱」の字はもともと日本では使いにくかったため、漢字の「台」をあてたといわれています。
「台」は“高い台・監視台”のような意味があり、風を観測するというニュアンスにもつながります。
結果として:
- 発音は「たいふう」(中国語・英語ベース)
- 表記は「台風」(日本独自の表記)
というハイブリッドな言葉が誕生したのです。
おまけ:世界の台風の呼び方
- 英語:typhoon(タイフーン)
- 中国語:台风(táifēng)
- 韓国語:태풍(taepung)
- フィリピン:bagyo(バギョ)
- インド洋では:cyclone(サイクロン)
同じような自然現象でも、地域によって呼び名が違うのも面白いですね。
まとめ
「台風」という言葉は、ただの気象用語ではなく、中国語と英語の歴史的な交流の中で生まれ、日本で独自の進化を遂げた“ことばのミックス”でした。
こんな風に、身近な言葉にも意外なルーツが隠れているかもしれません。
次に「台風」というニュースを聞いたとき、ちょっとだけその言葉の歴史に思いを馳せてみてください。



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