「あかぬける」の意味は?抜けるのは「垢」か「灰汁」か?

誤解されている語源

「最近、すごくあかぬけたね!」

こんなふうに、オシャレになったり、都会的になったりした人を表す言葉として使われる「あかぬける」。

一般的には、「垢(あか)」が「抜ける」と解釈され、「未熟さや野暮ったさがなくなり、洗練されること」を意味するとされています。

しかし、実はもう一つの説があるのをご存じですか?

それは、「あか」は「灰汁(あく)」を指すという説です。

今回は、「垢」と「灰汁」の両方の語源説を掘り下げながら、「あかぬける」の本来の意味を考えていきましょう!

1. 「あかぬける」の語源① 「垢」説

この説が最も一般的で、現代の辞書にも載っている由来です。

① 「垢(あか)」とは?

「垢」とは、皮膚の汚れやホコリ、古い角質などを指しますが、昔の日本語ではもっと広い意味がありました。

  • 不要なもの・古いもの
  • 未熟さや粗削りな部分
  • 田舎っぽさや野暮ったさ

つまり、「垢がついている状態」というのは、まだ洗練されていない・成熟していないことを意味していました。

「抜ける」という言葉には「脱する」「成長する」という意味があるため、**「垢が抜ける」=「未熟さや野暮ったさがなくなる」**という解釈が生まれたのです。

② 「都会に出るとあかぬける」?

昔から、「都会に出るとあかぬける」と言われますよね。

これは、田舎に比べて都会の人々の振る舞いや服装が洗練されているため、環境が変わることで自然と「垢(未熟さ)」が取れていく、という考え方に基づいています。

2. 「あかぬける」の語源② 「灰汁」説

実は、「あかぬける」の「あか」は、「灰汁(あく)」を指すという説もあります。

① 「灰汁(あく)」とは?

「灰汁」とは、野菜を茹でたり、煮たりすると出てくる苦み成分や雑味のこと。

たとえば、ゴボウやホウレンソウを下茹ですると出てくるアクがまさにそれです。

また、昔の日本では、「木灰(きばい)」を水に溶かしたものを「灰汁」と呼び、洗剤や漂白剤のように使っていました。

② 「灰汁を抜く」=雑味を取り除く

料理では、「灰汁を抜く」と言いますよね。

これは、余計な苦みや雑味を取り除き、味をクリアにすることを指します。

ここから転じて、「あかぬける」という言葉も、**「余計なもの(粗さ・野暮ったさ)がなくなり、すっきり洗練される」**という意味で使われるようになったのではないか、というのがこの説の考え方です。

3. 「垢」説と「灰汁」説、どちらが正しい?

どちらの語源説も、言葉の意味としては「未熟さや余計なものがなくなり、洗練されること」を指しています。

ただ、一般的に「垢抜ける」と書くことが定着しているため、「垢」説のほうが広く受け入れられているのが現状です。

しかし、古くから料理や染色、洗浄に使われてきた「灰汁(あく)」も、「不純物を取り除く」という点ではピッタリの語源と言えます。

特に、言葉ができた当初は、「灰汁」を意味していた可能性も十分ありますね。


4. 「あかぬける」ためには何が必要?

語源を知ると、「あかぬける」とは単に「オシャレになること」だけではなく、

余計なものを削ぎ落とし、本来の魅力を引き出すことが重要だとわかります。

① 見た目のあかぬけ

  • 自分に合ったファッションやヘアスタイルを知る
  • 肌や姿勢を整えて清潔感を出す
  • 派手すぎず、洗練されたシンプルな装いを意識する

② 内面のあかぬけ

  • 言葉遣いや立ち居振る舞いを洗練させる
  • 新しい経験を積み、視野を広げる
  • 自然体でいることを心がけ、無理に飾らない

現代では、見た目の変化に焦点が当たりがちですが、本来の「あかぬける」は内面の成長も大きく関係しているんですね。

5. まとめ

✅ 「あかぬける」の語源には「垢(未熟さ・野暮ったさ)」が抜ける説と、「灰汁(余計なもの)」が抜ける説がある
✅ 一般的には「垢」説が有力だが、「灰汁」説も料理や洗浄の観点から納得できる
✅ どちらにせよ、意味としては「不要なものを取り除き、洗練されること」
✅ 本当の意味で「あかぬける」ためには、見た目だけでなく、内面の成長も重要

「あかぬける」とは、ただオシャレになるだけではなく、余計なものを取り除いて自分の本来の魅力を引き出すこと。
あなたも、見た目だけでなく、内面も磨いて、本当の意味で「あかぬけた」人を目指してみませんか?

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