「サボテン」と聞いてどんなイメージを思い浮かべますか?
トゲトゲ、触ると痛い、西部劇の荒野によく出てくる…
トゲトゲで乾燥に強く、砂漠を連想させる植物ですよね。
実はこの「サボテン」という呼び名、そのままカタカナ語なので西洋から来た言葉だろう……と何となく想像する方も多いでしょう。
しかし、具体的にどの国の言葉で、どんな意味を持っていたのでしょうか?
今回は意外と知られていない「サボテン」の語源について深掘りしてみたいと思います。
サボテンは外国語由来の言葉
「サボテン」は、日本に伝来した際に外国語を転じて生まれた言葉と考えられています。
現在有力とされるのは、ポルトガル語の「sabão(サバォン)」=石鹸 に由来するという説です。
なぜ「石鹸」とサボテンが結びついたのかというと、サボテンには内部の水分が豊富で、一部の種類では粘液が泡立ちやすく、石鹸代わりに使われたことがあるからだという説があります。
16世紀から17世紀頃、南蛮貿易を通じてポルトガル人が日本にやってきた際に、そうした特性を持つ植物を目にして「これは石鹸(sabão)のように使える」と認識し、その名前が日本で転じて「サボテン」になった――というのが、最も広く知られているストーリーです。
ほかにもある? 諸説ある「サボテン」語源
実は「サボテン」の語源については、はっきりとした文献が少なく、いくつか異なる説も存在します。
たとえば、スペイン語やそのもとになった先住民の言葉が由来になったのではないか、という見解もあります。
- スペイン語で「石鹸」を意味する「jabón(ハボン)」から派生した可能性
- メキシコの先住民が食用としてきたサボテン(ノパル:nopal)に関連する言葉が、訛りを経て日本に伝わった可能性
いずれも記録上の裏付けが乏しく、定説とまでは言い切れません。
ですが、「サボテン」=「石鹸に関連する外来語が訛ったもの」 と捉えられている点では共通しています。サボテンの知名度のわりに起源がはっきりしないのも面白いですよね。
日本とサボテンの関わり
サボテンが日本にやってきたのは、戦国時代~江戸時代にかけて南蛮貿易や海外との交流が盛んだった頃とされています。
当時の日本人はその珍しさから、観賞目的などで育てたようです。
実際に江戸時代に書かれた植物図鑑や博物誌の中にも「サボテン」という名称が記録されており、「異国の不思議な植物」として紹介されていました。
明治以降は欧米の園芸知識も入り、さらにいろいろな種類のサボテンが日本に持ち込まれるようになりました。
今では観賞用だけでなく、食用や薬用としての研究も進んでいます。
まとめ:サボテンの語源は「石鹸」説が有力!
「サボテン」という言葉は、その特徴である粘液が石鹸代わりになることから、ポルトガル語の「sabão(石鹸)」が訛ったものと考えられています。
ほかにも諸説はありますが、明確な文献が残っておらず、歴史ミステリーの一面を持った言葉ともいえるでしょう。
トゲトゲした姿だけでなく、意外と泡立つ(かもしれない)内部を想像すると、なんだかサボテンが身近に思えてきませんか?
ぜひ一度、育てるだけでなく、サボテンという名前の成り立ちにも思いを馳せてみてください。
参考になりそうなポイント
- ポルトガル語「sabão」=石鹸説が有名
- スペイン語や先住民の言葉に由来する可能性も否定はできない
- 江戸時代にはすでに「サボテン」という呼び名が記録に残っている
- 観賞用だけでなく、粘液や食用など、多面的な活用が研究されている



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